肉鎧のオーク

肉鎧のオーク
オークの前に肉鎧の説明をしましょうか。
肉鎧とはなにか。人質を鎧として身につけることにより、人質を取り返しに来た相手が攻撃しづらくなる、人質が屈服したことを示威する、などの心理的効果を期待した外道戦術です。
絶望的な演出になるため、アダルト系、ダークファンタジー系でまれに見ることがあります。


肉鎧のオーク(衣装違い)
アップルの審査は面積の小さくてもそういうデザインですって服は割と審査を通りやすいけど、脱げかかったり破けたりしてるのは通りづらい(気がする)

人質を防具として使うというのは、本質的で利にかなってはいます。現実の戦争においては、身に付けるというのは流石に難しいですが、人質が前線に置かれ「盾」にされるということはあります。
また、人質ではないのですが、古代エジプトとペルシアの戦争において、ペルシア軍が盾に猫を縛り付けて戦場に現れたため、猫を神聖視するエジプト軍は攻撃できず敗走したという話も残っています。


肉鎧のオークキング
姫を肉鎧にし戦利品の王冠をかぶっており、身分が高いオークとみられる

さて肉鎧の説明は以上なのですが、ここでひとつ問題があります。それはオーク巨大化問題。肉鎧は仕組み上、身につける側は人間より相当に巨大な生物でなければなりません。しかし、オークというのは元来そこまで巨大さを誇る種族ではないのです。あれっ そう? って思いますかね? 
ファンタジー作品におけるオークの初出はこれまた指輪物語なのですが、そこでのオークは退化もしくは堕落したエルフを由来とする種族で、人間サイズ(もっと言えばエルフより小さくなってる)、灰色肌です。→参考画像


肉鎧をもたないオーク

ちゃんと調べたわけではないんですけど、いま日本で描かれるライトファンタジー作品のオークは、だいたい緑肌で巨大。でもこれ、ここ10年で急激にそういう風に統一・変化したイメージのような気がするんですよね。もうだいぶ前ですけど、自分のゲーム用に最初にオーク描いたときは、まだ巨大な種族というイメージなかったですもん。むしろ小さくて狡猾ですばしっこいゴブリン亜種のイメージでした。

緑の巨体を誇るオーク自体の初出はもっと少し古く、おそらくアメリカのレトロゲームの何かなのでしょう。アメリカにある緑色の巨人のイメージが混淆したものかと思います。

 
プリンセスとパンドラの箱

2件のコメント

  • こうした女の子を利用するモンスターって良いですよね
    スライムナイトとか生体兵器みたいな敵にイカされちゃう女の子を見て
    戦ってるこっちまでムラムラとしてきそうです…

  • オークって昔、豚人間だったはずだけど。オーガーと混同化している気がする。

2件のピンバック

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