黒い仔山羊(シュブニグラスの落とし子)


シュブニグラスの落とし子_1

 

シュブニグラスはクトゥルフ神話に登場する神の一柱で、人智を超越した宇宙的存在のひとつです。
クトゥルフ神話の多くには深海や地下深く、異民族、そして宇宙といった不可視領域への恐怖が結晶化していますが、シュブニグラスの神話は森という領域のものです。そして森の奥深くでシュブニグラスを信仰する秘密のミサを開くのは魔女たち。
しかしシュブニグラスが人間に視覚できるのかはわかりませんし、仮に垣間見れたとしても正気を保つことは出来ないでしょう。そのためシュブニグラスの姿ははっきりとは伝わってはいません。魔女たちは山羊をシュブニグラスの象徴とし、トーテムとして頭骨を飾り、神を「千匹のみし山羊」と称えますが、”黒い仔山羊”とよばれる神の胎内から無限に湧き出してくる眷属の姿から類推したのではないかと思います。

シュブニグラスの落とし子_2

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皮の精霊


皮の精霊

皮というのは言うまでも無いですが人間や動物の表面器官のことです。産業用に加工した獣皮を革と言って、古代から現代まで利用されていてファンタジー作品にも多々登場しますが、今回はとくに人間の皮膚です。
人間の皮膚を産業用に利用するということは現代ではあまり考えられませんが、倒錯嗜好を持つ猟奇殺人者や、それをイメージしたホラー作品などに登場することがあります。しかし、近代初期には人皮で本の装丁をする事がまれに行われていました。本の装丁に限られているのは面白いところで、本=知性、記憶、というものが人間性と関連付けられているためなのではないかと思います。

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この項目自体はクトゥルフ神話と関係ないですが、クトゥルフ神話では人間が知ってしまうと狂気や不幸に囚われるような脅威の知識が記された本が重要なアイテムとなり、それは往々にして人皮で装丁されています。そんな本のひとつである「ルルイエ異本」は欠落部分の多い「山海経」の完全な姿だということです。

グール(食屍鬼)


グール
グール(食屍鬼)は和製RPGだとアンデッドモンスターという扱いをされることが多いですが、もともとはアラブの物語に登場する悪魔の一種で、人間の死体を食べたり、子供をさらったりすると言われていました。 それがアンデッド的なモンスターになったのはやっぱクトゥルフ神話で取り上げられたからでしょうか。 とはいえクトゥルフ神話のグールも人間が死んで蘇ったゾンビのような存在というわけではなく、生きものではあるようです。話によって姿の描写は違いますが。

グール_2
ぼくが読んだので印象的だったのは、地下鉄にグールが住み着いていて、線路や工員をグールから守るための対グール部隊の話。地下でグールと戦いつづけるうちに、自分の体もだんだんグールと化していっていた…という。タイトルは失念しました。 クトゥルフでは人間がグール化するというモチーフが多いかな?
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ルリム=シャイコース


<白蛆>ルリム=シャイコース

クトゥルフ神話に登場する神。巨大氷山<イイーキルス>を動かして海を旅し、冷気光線で世界を片っ端から凍土にしていきます。
イイーキルスにある氷の塔に住んでおり、ゴロゴロと寝ていますが、人間の中でも特に強力な魔道士を選んで魔力を注入して自分の使徒に仕立て、身の回りの世話をさせています。

まごうことなき神クラスの存在でありながら、よく寝る、よく食べる、よく泣く、そして自分の力を注入したとはいえ人間に退治されてしまう…、邪神の中でも他に無い萌えドジっ子ぶりなんじゃないでしょうか。 (ボクはクトゥルフ神話知識を網羅しているわけではないですが…)

クトゥルフ神話の入門書的な(?)短編集に出てくるので、有名だと思うんですが、ゲームに出てるって話は聞きませんね…。神クラスだからザコにもできず、かといって原作で人間に退治されてるのでボスにするには弱い印象なんでしょうかねー。アザトースとかニャル様とかはメジャーですしゲームにも良く出てきますけど、ああいう神様方は偉大&超次元すぎて人間が太刀打ちできるような気がしません…天元突破グレンラガンでも持ってこないと…。

ちなみに白蛆は「びゃくしゅ」と読みます。

ク・リトル・リトル神話集 (ドラキュラ叢書 第 5巻) ク・リトル・リトル神話集 (ドラキュラ叢書 第 5巻)
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