アマビエ(アマヒコ)


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いま話題の妖怪、アマビエです。
人魚に似た妖怪で、疫病が流行ることがあれば自分の絵を描いて皆に見せよ という予言をしたことが逸話として残っています。治すとは言ってない 昔の人は怪異を絵にして飾っておくとご利益があると考えていましたので、暗に疫病退散のご神威があるぞということなのでしょう。


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アマビエはアマヒコの誤字・転記から広まったという説もあります。古い日本語では濁点は使いませんし、エとコは似てるからね。アマヒコ、つまり天彦、海彦とすると、妖怪というよりは神のように思われ、天日子尊(あまひこのみこと)と尊称をつけて記される場合もあります。海彦といえば海幸彦のことでありましょう、古事記・日本書紀にも大きく取り上げられています。兄の海彦と弟の山彦が争い、山彦が勝って主君となります。山彦の孫は神武天皇に、海彦は隼人族の祖となった…として神の時代から人間の時代へ移っていきます。隼人族は古代に鹿児島にいた部族でありまして、大和族と争ったり交易したりしながらやがて吸収されていったとされています。
なおアマビエが目撃されたのも同じ九州の熊本です。

というわけでアマビエを妖怪態と神態の差分で表現してみました。神態の方は海彦のイメージで釣り針を飾っています。逸話では3本足というのがありますが…3本足なあ…なんか可愛くできそうになかったのでヒレがみっつという事にしました。

プリンセスとパンドラの箱

寿


寿という獣


寿という獣人

先日、国立民族学博物館において催されている「脅威と怪異」という展覧会に行ってきました。体験するモンスター図鑑という感じの展示で、このようなブログに目を通していらっしゃる、ゲームやモンスターに興味のある方でしたら絶対におすすめです。
世界中のドラゴンであるとか、人魚であるとか、メジャーなものからマイナーなものまで様々なモンスターをモチーフとした作品や遺物が展示されているのですが、そのなかで見た怪異というよりは珍妙な獣が「寿」。遠浪重光という江戸時代の絵師が描いた錦絵「寿という獣」(ポスターみたいなもの)です。十二支、すなわち 子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥 の十二獣を合成したもので、いつでもめでたいという、とてもおめでたい獣です。めでたい。めでたみがある。しかもこれを1枚描いておけば毎年年賀状に使える。べんり。というわけで描きました。

なお、重光の絵をそのままデフォルメしたのではなく、オリジナルのモンスターになっています。理由としては、同様のモチーフの絵は当時他の絵師によっても描かれていて、配合の仕方がそれぞれ違うようであるので、絵描きのオリジナルでよいと判断したこと。また、江戸時代はどうも羊が山羊が区別されていなかったらしく、重光バージョンだと羊要素がヤギのアゴヒゲになっていて、現代にはそぐわないと思ったからです。

このブログの絵は、ゲーム用の素材としては無料で使えますが、他の用途には使えません。しかし、これは年賀状くらいにしか使いみちがないと思うので、もし使いたい方はひとことコメントを残してくれれば使ってもらってかまいません、また、年賀状データを作るので、よかったら買ってください。

 

 

※ここに貼ってある画像は低解像度のため印刷には適しません。

「寿という獣」年賀状の販売

2019年8月29日(木)~ 11月26日(火)「脅威と怪異」国立民族学博物館 特別展示館

プリンセスとパンドラの箱

ナース&ドクター ver.2


ドクター (ハイレグ)


ドクター(めがねオフ・シャツ&スカート)

ナース&ドクター ver.2

ナース&ドクター(旧)のリメイクです。
旧版のイラストは、ドクターの胸元に赤十字っぽいマークが入っていました。
実は赤十字の記号は、取り扱いに法律や条約による取り決めがあって、自由に使ってはいけないらしいです。

参考 → 赤十字マークの意味と約束事|赤十字について|日本赤十字社
参考 → デザインに赤い十字(✚)を使うと法律違反って知ってましたか?

ゲームやまんがの中のイラストに入っている模様が「デザインとしての使用」に当たるかというと個人的には疑問です。社会的に考えてもゲームの中の施設に間違って行くということはありえないですし、気にしすぎかなあと思います。しかし、海外では実際にインディーズゲームのアイテムに使っていた赤十字マークが勧告をうけて修正させられたという事案があります。

参考 → ゲームで赤十字マーク使用禁止?インディー作品が英国赤十字社から違反通告受ける
 
現状アップルストアやアンドロイドのアプリにおいて、これを理由にリジェクトされる、ということはないようですが…。 

マークを消すだけでもよかったのですが、折角なので描き直してみました。よくなりましたかね?


ナース(温度計)


ナース(注射器・パンチラなし)

最近はスマホアプリで利用されることも多いので審査を気にしたセイフティなバージョンです…でもまあアレも基準が不明で、パンチラ程度で咎められるアプリがある一方で、コレが通って使われてたりするので謎です。

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【冒険者の酒場】魔術師

魔術師。他の呼称としては、魔導師・魔法使いなど多数。
英語でも、ウィザード(Wizard)・ソーサラー(Sorcerer)・メイジ(Mage)など、微妙にニュアンスの違う言葉が使われます。
多くの場合、ファンタジー作品をファンタジーたらしめている大きな要素のひとつが現実世界に存在しない魔法という力であり、魔法・魔術師の在り方こそが世界観を表現する個性です。ですから、作品によってその扱い・呼称が色々と異なり多岐にわたるのでしょう。

近現代ファンタジーにおける魔術師のイメージがどのように成立し、現在どのように分類できるのか、というのは本にまとめるレベルの話なので、そこまで詳しくは書けませんが、元になったであろう事柄をいくつか軽く挙げてみたいと思います。

キリスト教化前のヨーロッパ。
北欧神話の主要神であるオーディンは神ですが、魔術に長け、鍔の広いとんがり帽子とローブと杖を身にまとい、長いヒゲをはやしているなど、ビジュアル的なイメージは後に魔術師のものとなりました。
またケルトにおけるドルイドは自然崇拝的な祭祀、宗教的指導者ですが、キリスト教化により邪教とされ、そのイメージが魔女(ウィッチ)に受け継がれたようです。
ギリシャ・ローマ系神話にも魔術は出てきますが、職業としての魔術師というのはあまり目立たないですかね。魔女(ニュムペー)は、半神・精霊的な種族です。
現代まで伝えられている西洋の民話や童話にもよく魔女や魔法使いが登場します。妖精などと同じように、キリスト教化によって宗教としての教えから外れた部分が、お話という形で現代に残ったのかもしれません。

 → 【冒険者の酒場】巫女
 → 【冒険者の酒場】僧侶

ユダヤ教およびキリスト教の正典である旧約聖書には何箇所か魔法使いが登場します。役どころは悪役で、正義のユダヤ人に敵対する悪のエジプト帝国幹部、という感じ。魔法使いはやっつけろと書いてあり、これが後々ヨーロッパで拡大解釈され、魔女狩り───(黒)魔法を使ったと認定された者への迫害・虐殺が横行した社会的事象───につながりました。ユダヤ側の魔術師では72柱の悪魔を使役したと言われるソロモン王が高名です。が、実は旧約聖書にはソロモン王が魔術を使った話は出てきません。とはいえ近代の創作というわけでもなく、旧約当時からユダヤ人の間で伝承されていた話ではあるようです。
一方、新約聖書には善玉として東方の三博士(賢者・学者・占星術士とも)というのが登場します。キリストの生誕を祝って贈り物を持って来る人たちで、魔法を使うわけではありませんが、彼らはマギと呼ばれ、メイジの語源であるとされます。

近代の創作では「オズの魔法使い(ウィザード)」が有名です。が、この魔法使いは…。しかし逆に言うと、1900年の時点で実は○○だった…っていうどんでん返しに使えるほど、ウィザードという単語にちゃんとした魔法使いのイメージが固まっていたと見ることもできます。

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