黒い仔山羊(シュブニグラスの落とし子)

シュブニグラスの落とし子_1

 

シュブニグラスはクトゥルフ神話に登場する神の一柱で、人智を超越した宇宙的存在のひとつです。
クトゥルフ神話の多くには深海や地下深く、異民族、そして宇宙といった不可視領域への恐怖が結晶化していますが、シュブニグラスの神話は森という領域のものです。そして森の奥深くでシュブニグラスを信仰する秘密のミサを開くのは魔女たち。
しかしシュブニグラスが人間に視覚できるのかはわかりませんし、仮に垣間見れたとしても正気を保つことは出来ないでしょう。そのためシュブニグラスの姿ははっきりとは伝わってはいません。魔女たちは山羊をシュブニグラスの象徴とし、トーテムとして頭骨を飾り、神を「千匹のみし山羊」と称えますが、”黒い仔山羊”とよばれる神の胎内から無限に湧き出してくる眷属の姿から類推したのではないかと思います。

シュブニグラスの落とし子_2

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