デュアルレース

デュアルレース

古典SF「スターメイカー」著:オラフ・ステープルドン に登場する”共生人類”、カタカナにするとデュアルレース。今回も原著にはイラストがありませんのでボクの解釈になります。デュアルレースは全てが海に覆われた海洋惑星に誕生した人類で、二種類の生き物が”共生”しています。共生とは、複数の生き物が相互に関係しながら同じ場所で生きる事です。現実では、イソギンチャクの中で暮らす魚であるとか、イソギンチャクをハサミや背中に持って生活するカニであるとか、大きい獣につく寄生虫などを食べて生活しながら大動物に保護される小鳥などが、共生にあたります。デュアルレースは、魚状の生物にカニ状の生物が乗っています。形自体がお互いにぴったり合わさるように進化しています。これは単なる騎乗ではなく、魚の方も同等レベルの知性を持ち助け合っている、知性生物同士の共生という変わった生態を持つ人種です。

この共生という概念はスターメイカーの大きなテーマのひとつでもあります。スターメイカーは、さまざまな星での知性の誕生から、それらがどう共生していくか、そして宇宙の終焉に向かう、超々大スケールの歴史年代記です。

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しかし最近の研究によると、人間の体内には今まで思われていた以上にさまざまな細菌や微生物などが住んでいる事がわかってきました。具体的には、成人の体重のうち、2・3キロは体内の微生物だそうです。そしてそれとは別に、人間の細胞一つ一つに含まれるミトコンドリアは、生命誕生期にとりこまれた別の生物で、人間本体とは別のDNAを持っています。これらの働きで人間というか動物全般は生きていられるわけで、そう考えると、人間も共生生物なんだなーと思いませんか?

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