竜妖精シャナ
シャナはスペインのアストゥリアス地方に伝わる妖精です。炎髪…ではなく金髪の美しい乙女です。
彼女がどういう妖精か、いくつかの説明があります。
水と関わりが深く、泉や泉のそばにある洞窟に住んでいるというもの。
黄金や財宝と関わりが深いというもの。
キリスト教を信仰している妖精だというもの。
そしてアストゥリアスのドラゴン”クエレブレ”と関係が深いというもの。
あるおとぎ話では、迷惑な求婚者から洞窟に逃げ込んだシャナにクエレブレが惚れてしまい、妖精に転生させ妻とした。
別の話では、クエレブレにさらわれたシャナを人間の勇者が救い出し恋に落ちた、など。
続きます↓
(この表紙はシャナとクエレブレのようです)
…ところが。wikipediaでシャナについて調べてみると、日本語版は竜の嫁としての話だけが書かれているのですが、英語版には竜のことは全然書いてない。全く別の記事になってるんです。いくつかの説明がありますが、水に関係がある、悪戯をする、人間と赤ちゃんを交換してしまう(取替え子)など、比較的よくある妖精の話です。
で、肝心の現地スペイン語のページを見てみると、こちらはキリスト教との関係についての説明が多くを占めていて、やはりクエレブレとの話は全然出てきません。
かといって、日本語版ページの方に書いてあることが間違っているというわけでもないようで、手持ちの書籍にもクエレブレの話は出てきますし、英語やスペイン語のクエレブレのページには僅かですがシャナの名が見えます。
現地ではマイナーな話が日本で特に好まれて広まった、とかでしょうか…
疑問が残ります。
何かわかったらまた追記しようと思います。
*取替え子をするのは、人間の親に洗礼を受けさせてもらうためだという。
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