天使

天使

皆さん、天使っていうとどういうのを思い浮かべるでしょうか?

一般的に日本で「天使」というと、キリスト教における神の使い・神と人間の仲介者として理解されていると思いますが、これは「エンジェル」です。ユダヤ教、イスラム教にも天使がいますが、この三つの宗教は兄弟みたいなものなので、個々の天使はともかく、大体同じようなものと考えていいでしょう。これらの天使は、古代には頭や羽根や目がやたら多かったり巨大だったり、怪物じみた姿で記されていました。
怪獣みたいなエヴァンゲリオンの使徒(ANGEL)は実は原典に近いのかも…?

その後、中世に入るとヨーロッパを中心にキリスト教美術が発展しますが、天使は多くの場合、成年男性として描かれました。本来、ユダヤ・イスラム・キリスト教と言ったアブラハムの宗教の血脈では、女子供を神聖なものとする価値観は無いんです。

もう一系統の「天使」として、裸の赤ちゃんがちっちゃな弓矢を持っていて、それで射られると恋に落ちる…って言うのがありますね。これは「キューピット」です。これはローマ神話に登場する愛の神です。 …神なの?

さて 段々話がややこしくなりますよ?

ところで、チョコボールでエンゼルマークを集めると、おもちゃの缶詰がもらえるのは知ってますよね。しかし。前段の話を総合すると、これは「エンジェル」というよりは「キューピット」に近いんじゃないか? ンモ~日本人はすぐ外国文化を適当にアレンジする~ …ってほど簡単な話じゃないんですなこれが。

※この画像は素材ではありません。森永の公式サイトより引用

実は、ルネサンス期以降、キリスト教絵画でも「幼児の天使」が描かれるようになります。聖母像の周りに裸の赤ちゃん天使が飛んでる様な絵ね。
ルネサンス期というのは超ざっくり言うと、中世ヨーロッパは厳格なキリスト教に縛られていて文明があんまり進歩しなかったけど、ギリシャ・ローマ時代に優れた知識や芸術があったことが再発見され、現代に続く文明の進歩がはじまった…、という時代です。神の絶対性よりも、人間そのものの美しさやかわいらしさが評価されるようになり、絵のテーマとしても好まれるようになります。しかし、キリスト教の倫理も以前として強かった。そういうものを自由に描いていい時代じゃなかったんです。当時は。

そこで、健康的でかわいらしい赤ちゃんを描きたかった芸術家や、そういう絵を欲しがった資産家が、羽根があるってことで都合よく「キューピット」を「エンジェル」という名目で描いたのではないか…そこから混同がはじまったのではないか…

ぼくはそのように思うのですが、どうでしょうか?

( ´-`)

さて、もう少し天使の話をしたいので次回に続きます。

( ´-`)

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わかめと油揚げのお味噌汁のように~♪

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