タコ型火星人

タコ型火星人
かつては火星には生命が存在し文明を築いているのではないかという説がかなり本気で考えられていました。
まだそのような考えが有力だった1938年、火星からタコ型の宇宙人が攻めてくる、というラジオドラマが放送されたのですが、それが本当のニュースだと信じられてしまい全米がパニックになるという事件が起きました。
もともとこのラジオドラマの原作になったH.G.ウェルズのSF小説「宇宙戦争」はSF史に残る名作なのですが、そんな事件もあってタコ型火星人は非常に有名になりました。
タコ型なのは、火星の弱い重力と薄い大気に適合するよう考えられたもので、当時の科学知識から導き出されたものです。


マスク装備のタコ型火星人/簡易マスクのタコ型火星人

「宇宙戦争」劇中の火星人は進んだ科学力を持っており、地球人は手も足も出ません。しかし、火星人は地球の病原体に抵抗がなかったために自滅、地球は助かります。それじゃあんまりなので、マスクを装備してもらいました。これでもう大丈夫。

病原体でやられるっていうのもめっちゃリアルで、ヨーロッパ人が中南米を侵略したときも病原体が大きく運命を左右しました。ヨーロッパ人は、火星人兵器のように圧倒的な武器である銃と馬を持ち込みましたが、未知の病原体でたくさん死んだのは逆に中南米の原住民でした。現実はSFより奇なり? とはいえ「宇宙戦争」は荒唐無稽な話のようでいて、すごくハードSFなんです。

プリンセスとパンドラの箱

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