ツンドラ居住者と共生者

ツンドラ居住者
ドゥーガル・ディクソンが人類滅亡後の地球生態系を予想した「アフターマン」の後に手がけた本が「マンアフターマン」です。こちらは逆に人類がいかに進化していくかということが主題になっています。
数百年後、人類は地球上の生態系を壊滅させてしまったので、動物のかわりに遺伝子改造を行った人類を地球上のさまざまな環境に置きました。そのなかの一種がツンドラ居住者と呼ばれるタイプです。イエティみたいな感じです。水中種とか草原種とか、他の自然領域にも対応した進化人類が作られます。

共生者

ツンドラ居住者は体力があり厚い脂肪と毛皮に守られてはいるものの、不器用で鈍く、肉食の進化人類に狩られる存在でした。しかし一万年後の未来では彼らはある進化でそれを補います。それは森林居住者とよばれる別の進化人類との共生。器用ですばやく食料の確保などは得意ですが、弱く脆く寒さにも弱い彼らとの共生により、お互いを補い合うのです。、

新恐竜」「アフターマン」「マンアフターマン」は三部作だと思うんですが、マンアフターマンだけ復刊されてなくてプレミア価格なんですよねー。グロテスクな絵が多かったり、他の作品と比べると科学的根拠が薄かったり予想が甘かったり(人類より先にツンドラという自然環境が破壊されそうとか笑えない)、著作権で揉めてたりと復刊されない理由はいろいろ考えられるんですが、モンスター本としてはたいへん魅力的なので図書館などにあればぜひ。ぶっちゃけ絵はネットで見れるんだけど…。

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