エグリゴリ・タミエル

天使タミエル

旧約聖書偽典(*)「エノク書」に登場する天使で、星の観察を司ります。

神に叛意を翻し人間側についた、グリゴリ(エグリゴリ)という天使のグループに属します。神にそむいたということで堕天使として扱われますが、やたら人間殺しまくる旧約聖書の神より、人間に知識を与え味方したグリゴリの方がベビーフェイスっぽいとボクは思います。

人間に味方してしまった超常の観察者ということでウルトラセブンのオマージュです…天使をウルトラマンっぽく描いてた作品といえばBASTARD!!ですが、天使の描写ってほんとウルトラマンと色々符合して面白いんですよね。ウルトラマン自体は西洋の宗教的要素は取り入れてはいないと思うのですが、人類の根源的なものに近づこうとした結果なのかもしれませんね。

(*)旧約聖書偽典:偽典という言葉にはパチもんみたいな響きがありますけど、他と同時期の紀元前3世紀~紀元後1世紀頃のキリスト教成立期に書かれたもので、今の聖書に編纂されていない経典群を指します。キリスト教の聖書はそれから数百年後にヨーロッパで”正統”なものを、ある意味都合よく選んで集めたものです。

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