かっぱ天国 (1)

さて RPGツクール素材集「和」が発売になりました。長いRPGツクールの歴史の中でも公式に素材集が発売されるのは、はじめてのことだそうで、大変おめでたいです。今後も続いていって欲しいですね。 そんなわけで発売を記念して当ブログでも和特集をやりたいと思います…が、妖怪は以前に「東北妖怪特集」で取り上げましたので、今回はその中で描かなかった「かっぱ」を、深く掘り下げたいと思います。

(妖怪的なかっぱのイメージ)

かっぱ

誰でもかっぱ(河童)の絵などは、一度ならず見かけたことがあるのではないでしょうか。
では、かっぱとは具体的に何でしょうか! 一言で言うと、日本全国で目撃・伝承される妖怪あるいはUMA(未確認動物)です。水棲・半水棲で、伝承や物語の中では独自の社会を作っていて、ゲーム的には亜人種と考える事もできるでしょう。妖怪としては、鬼や天狗と並ぶ超メジャーですが、UMAとしても明治くらいまでは実在が信じられていて、捜索も行われていました。護岸・治水工事が進み、河川から神秘性が失われるにつれて、かっぱが実在すると考える人は少なくなりました。

(UMA的なかっぱのイメージ)

かっぱやその類の伝承は琉球民族からアイヌまで存在しますが、世界各国にも似たような話があります。古い例としては中国の「水虎」地中海沿岸の「海の司祭」、近代では中南米の「チュパカブラ」、北米で宇宙人と言われる「リトルグレイ」も半水棲のUMAだと考える人もいますし、クトゥルフ神話の「深きもの」にも似た要素を挙げる事ができます。

ミンツチ

アイヌに伝わるかっぱ的な妖怪。キュウリではなく魚を好むのが特徴。

( ´-`)

水虎

中国・湖北省の伝説にあるかっぱ的な生物。日本のかっぱに比べるとやや荒っぽい存在。
日本における伝承的には、かっぱの上位種的な扱いを受けている場合もあるが、名前だけとも考えられる。

( ´-`)

陳さん

特に伝承的な元ネタは無いオリジナルかっぱ。水虎の部下として描きました。

( ´-`)

( ´-`)

ところで野生生物の多く、特に猿系では殆どの種で毛皮が生えていて、人類のつるつるな皮膚は稀有です。この理由を、人類の先祖が水棲生物だった事に求める学説が「アクア説」です。もっとも現在では過ちとして片隅においやられた学説ではありますが…、とはいえ人類進化のミッシングリンクが完全に埋まっていないのも確かなことです。

かっぱ、そして世界中に伝わる水棲人類の説話は、果たして何も根拠がないのでしょうか?

我々と同じ水棲の祖先から枝分かれした、もうひとつの人類が地球上に存在する可能性は…?

本来の「地球人」が今も深海でひそやかに生きていたら…?

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